IT系お父ちゃんの子育てブログ

IT系の会社につとめる38歳の会社員の子育てブログです。

5歳の息子の鉄棒の話

5歳の息子に、4歳の頃から約1年ほど、体操を習わせています。トランポリンやマット運動は、少しずつではありますが上達はしています。しかし、鉄棒が全く上達しません。逆上がりはもちろん、前回りも全く出来ません。

練習を見ていても、出来るようにがんばろうというやる気が全く感じられません。そして家では頻繁に「やめたい」を口にするようになりました。

そんなある体操教室の日、息子が体操に行きたくないと号泣して、その日は教室に連れて行く事が出来ませんでした。「何でやめたいの?」と聞くと鉄棒が怖いからという話でした。

なるほど、確かに、人一倍怖がりの息子にとっては、鉄棒に上って回ること自体がとても怖い事だったんですね。分かる気がしました。

私は常々、子供がやりたいと思わないことを、無理にやらせても仕方ないと考えています。ただ、このタイミングでやめさせたら、鉄棒は息子にとってただ怖くて、苦手なものになってしまいます。
それは避けたいという思いがあり、悩みました。

そんなある日、通っている体操教室で、少人数のプライベートレッスンが開かれるという案内がありました。
普段の練習では、1時間弱の練習のなか、子供が10人以上いるので、鉄棒は一回か二回、回ってくる程度です。
このプライベートレッスンだと、2時間半と時間も長く、少人数なので、じっくり指導してくれるのではと思い、息子には、意思を聞かず申し込みをしました。

そして、体操の先生にも事前に鉄棒を怖がっていることを相談しました。この先生はとても優しい先生で、出来るだけ息子が怖いと感じないように練習内容を考えますと言ってくれました。

そしてレッスン当日の数日前に息子にプライベートレッスンの件を話しました。「嫌だ」と言われる事を覚悟していたのですが、息子は「ああ、知ってるよ。」と平然と答えました。どうやら、直近の練習の際、その先生が息子を励ましながら、レッスンの事を伝えてくれたようです。本当にありがたい先生です。

そして、レッスン当日、先生は息子をしっかり支えながら、ゆっくり回る練習をしてくれました。
そして、そうやって何回か回ったあと、急に息子が、1人でクルッと前回りをしたのです。目を疑いました。先生はすかさず、息子とハイタッチをしてくれました。

レッスンの帰り、「前回りできたね。」と息子に話かけました。息子は照れ臭そうな表情を浮かべて黙ったままでした。
ただ、私には、息子自身が、前回りが出来てすごく満足していることが分かりました。
「アイスを食べたい」というので、「良いよ」と一言いって、サーティワンでアイスを食べて帰りました。サーティワンのアイスは息子も私も大好きなのですが、この日はいつも以上に美味しく感じました。

根気よく指導していただいた先生には本当に感謝しています。これからも少しずつで良いから上達していってくれればと思っています。